社会保険がカバーしてくれる、人生の基本的なリスク

おかね
にわとり
にわとり

医者にかかったり寝たきりになったり……人生にはリスクがたくさんあるね!
どこまで備えたらいいのか、ボクには見当もつかないよ

心配だなぁ

うさぎ
うさぎ

日本は社会保険(公的な保険)がとっても充実しているの
ちゃんと保険料を納めていれば、たいていのリスクには対応できるわ

うさぎ
うさぎ

社会保険がカバーする範囲はすごく広いの

まずは、すべての人を対象とする社会保険について見てみましょう

医療保険(健康保険):病気やケガのリスクに

数百円で受診できるのは公的医療保険のおかげ

個人で仕事をしている人の「国民健康保険」や、75歳以上が入る「後期高齢者医療制度」は、社会保険の中の「医療」に関する保険制度です。
誤解しがちですが、サラリーマンが給料から引かれている「健康保険(協会けんぽ/組合けんぽ)」も公的な医療保険制度なんですよ。

例えば、あなたがプライベートで病気やケガをして診察を受けたとき、だいたい数百円から数千円を窓口に支払いますよね。
多くの場合、あなたが支払った金額は実際にかかった医療費の3割です。
残りの7割の医療費は、あなたがかかった医療機関が、あなたが入っている公的医療保険の運営元から支払ってもらっているのです。

入院や出産のときも公的医療保険は役立ちます

公的医療保険には、ほかにも

  • 入院や手術によって1カ月に自己負担した医療費が高額になった場合、基準からはみ出した分のおかねが返ってくる制度(高額療養費
  • 出産したときに出る一時金
  • 亡くなったとき、家族に出る一時金(埋葬料)

などの制度があります。

また、サラリーマン(協会けんぽ/組合健保)には、体調を崩して働けなくなった場合に一定の期間出る「傷病手当金(しょうびょうてあてきん)」という制度もあります。
これで ある程度安心して療養に専念できますね。

年金保険:老後/障害/死別のリスクに

老齢年金:長生きはリスク?

「長生きすることがリスクなの?!良いことでしょ?」
と、おどろく人もいるかもしれませんね。
確かに、ご長寿なのはすばらしいことです。

ただ、生きていくの必要なおかねを考えると、長生きしすぎるのもひとつのリスクといえそうです。
なぜなら、年齢を重ねると徐々に体力や認知機能(理解や判断)が衰える傾向があるからです。
若い頃のようにバリバリ働き、ザクザク稼ぐことが難しくなってくる人が多いでしょう。
サラリーマンなら、どんなに元気でも定年で退職しなければならない場合もあります。

しかし、定年や引退の時を迎えておかねを稼がなくなっても、衣食住には働いていた頃と同じくらいのおかねがかかりますよね。
さらに、「健康寿命」と呼ばれる年齢(男性72.14歳、女性74.79歳:2016年 厚生労働省)を超えると、多くの人が病院に通ったり介護を受けながら生きていくことになります。
そうなると、医療費や介護にかかる自己負担金も増えますし、タクシー代や家事代行費用などがかさんでくるかもしれません。

このように、もしあなたが予想以上に長く生きて、現役時代に老後資金として貯めたおかねでは足りなくなってしまったら、困ってしまいますよね。
そんな老後の生活を支えるため、年金保険の掛け金を10年以上納めた(もしくは所定の条件にそって免除された)人が一定の年齢になったら、生きている限り年金が受給できる
これが一般的に「年金」と呼ばれている、老齢年金の制度です。

障害年金:障害と共に生きるリスクに

生まれつき、もしくは人生のある時点で障害を負ってしまう可能性は誰にでもあります。
障害を抱えている人が生きていくために必要なおかねの一部を支給するのが、障害年金制度です。

障害年金を受給するには、お住まいの市区町村や年金事務所に申請をして日本年金機構の審査を受ける必要があります。

遺族年金:家族に先立たれるリスクに

年金の掛け金を納めた人が先に亡くなってしまった場合、のこされた家族に年金が出る制度があります。
これを遺族年金(いぞくねんきん)といいます。

介護保険:要介護のリスクに

近年、平均寿命がのびたことに伴って、介護を受ける高齢者も増えています。
介護問題を社会全体で支えるため、2000年に「介護保険制度」がはじまりました。

介護保険の保険料を負担するのは、40歳以上の人全員です。
そして、主に65歳以上の人について、介護が必要(または介護予備軍)だと認定された場合、介護サービスにかかるおかねの自己負担割合が1割から3割になります。

まとめ

このように、日本の社会保険制度は 医療・老後・障害・死別・介護 と、幅広いリスクに対応しています。

たくさんのリスクをあなた一人で背負うと思うと、不安ばかりが広がりますよね。
でも、社会保険の仕組みを知ると、人生のさまざまな場面でクッションのようにあなたを守ってくれることがわかるはず。

社会保険の制度は複雑だけど、知れば知るほど「何に安心できるか」「どんなリスクが残っているか」がわかります。
不安を減らしたい人は、ぜひこれからも一緒に詳しく調べてみましょう!